平成27年度

秋の研修会報告


1日目
1. 体験  クアオルト健康ウォーキング体験 (上山市葉山コース)
2. 基調講演 
  「上山市におけるクアオルトと機構性地形療法の取り組みについて」
                 講師:小関 信行先生(クアオルト研究機構)
3. 実践報告 
   1) 「上山市型温泉クアオルト事業の」
       高橋ちぐみ氏(上山市役所 保健師)    
   2) 「外散歩について」
       三原裕子氏(新庄薬師園 作業療法士)
   3) 「精神科デイケア『むずれは』が行っているクアオルト
               森林ウオーキングの取り組み報告」
       熊谷幹生氏
         (二本松会上山病院精神科デイケア作業療法士)

2日目
公開症例検討会
  「親に楽をさせてあげたい~就労への再挑戦を支える」
  症例提供者:平澤綾乃氏(公徳会トータルヘルスクリニック)
  スーパーバイザー 五十嵐善雄先生
     (ヒッポメンタルクリニック 医師 当会顧問)             
  司 会: 稲毛義憲   記 録: 佐藤知生


二本松会上山病院
佐藤知生
当日は雨模様の天気で、ウオーキング体験の実施が危ぶまれましたが、参加者皆の「歩いてみたい」という意欲が勝り、そのせいか雨もそれ程激しくなく、予定通り歩くことができました。午後からの講演会では、クアオルトの「楽しく続けて健康にも役に立ち、町づくりにもなる」というお話を聞き、作業療法の方法と重なることに気が付き、上山市民で作業療法士である自分も参加できる町づくりがあるのではないかとの気持ちになりました。保健師の高橋氏から具体的な上山市での取り組み、三原氏からは認知症の方にとって外での散歩がいかに効果があるか、熊谷氏からは、精神障害者であってもクアオルトは楽しめることなど、リハビリテーションという観点でも自然から得ることのできるものの大きさを感じた次第です。
 夜は、小関先生と高橋氏からもお付き合い頂いて、楽しく懇親の場を設ける事ができました。
 翌日の公開症例検討会では、平澤さんの真面目な人柄がしのばれる症例へのアプローチが、症例の具体像を共有しながら、お互いに腑に落ちる検討の場となりました。顧問の五十嵐先生には二日間お付き合い頂き、雨漏りのすることを、恥じることもなく対応してくれた宿(会場)の職員も、温泉も気持ちよく過ごせました。