平成21年度 秋の研修会報告

秋の研修会感想文
阪南病院  川村 明代

この度、恒例の秋の研修会が、兵庫医療大学にて開催されました。一日目は、京都大学の山根寛先生をスーパーバイザーとしてお招きして行われた、公開症例検討会でした。山根先生からはまず、「もしこの症例を引き継いで、明日から担当するとしたら」との視点で症例を考えるようにとの助言があり、自分の担当と意識してその症例を考える、参加型の検討会だと感じました。まずは症例の置かれている環境や、症例はどういう人であるのかということに、時間をかけてじっくりと思いを馳せました。後半はこの症例に対して今後どのような関わりをしていくべきか、参加者一人一人が意見を発表しました。挙げられた方向性は様々でしたが、山根先生は症例の能力を見極めること、アセスメントすることが大切だと言われていました。作業療法で大切なことを再確認し、身が引きしまる思いでした。
私は現在デイケアで勤務しており、担当の方を通所授産施設につなげる取り組みもしているところです。現場の作業療法士さんの話が聞けたことも良かったです。残念ながら私は二日目の講演会には参加できなかったのですが、こちらも充実した会であったことと思います。私自身、研修会は3年ぶりくらいでしたが、これを機会にまた参加したいと思える研修会でした。ありがとうございました。