平成21年度 春の研修会報告

仙台リハビリテーション専門学校 相澤祐一

さて、今年も毎年恒例の研修会の季節がやってきました。今回の春の研修会は金色堂で有名な国宝の中尊寺のある岩手県の奥州市で行われました。実際に開催された場所が正に中尊寺のすぐ近くでした。参加者は20名以上とにぎやかな中でもアットホームなふんいきで2日間行われました。
1日目の公開症例検討会では南光病院の佐藤力さんが当研究会に初参加といった形で症例を提供して頂きました。長期間DCに利用しているが安定性が図れず、就労といった次のステップへと進めずにいた症例の検討会でした。佐藤さんの対象者に対する真摯な気持ちが表われていました。検討を行っていく中で本当に本人に必要な支援、本人だけでなく家族の事も含めた対応が必要といった形で、改めて就労支援や地域生活支援のコツや大切さを考えるきっかけになりました。本人、家族も入れたケア会議についても会議を行うことにより本人はスタッフの熱心さが支えになり、スタッフも良い経験ができるといった重要性についても学ぶことができました。
2日目は1日目にスーパーバイザーをしていただいた埼玉県立大の大橋秀行先生による講演会でした。「他職種チームの中の作業療法士」と題して、医療観察法による実際の対象者への援助のお話しをお聞きすることができました。医療観察法の中での支援、指導と実際の症例を用いてのお話しでした。医療観察法は始まったばかりで、具体的なイメージをもてずにいましたが、今回のお話で対象者の処遇の流れや、基本方針を知ることができました。また、スタッフ出演によるミーティングのビデオにより、実際の支援を雰囲気も含めて具体的な姿が見えました。
次は秋の研修会です。定例会ともども充実した内容になるように私も自分の役割で貢献したいと思います。この報告が皆さんに届く頃には、HPもリニューアルされている予定です。予定通りになるようがんばります。