第153回定例会報告

定例会報告 
東北福祉大学せんだんホスピタル 鈴木扶希

寒さも幾分和らぎ、春の近づきを感じられる43日、今年度はじめての定例会が開催されました。当日は16人もの方の参加があり、診療報酬の改定に関する情報交換から会がはじまりました。
発表してくださった国見台病院の酒井先生からは、作業療法で実施しているプログラムについての紹介がなされ、その中でも今回の検討のテーマとなったのは、病棟と連携し、他職種で運営している「合同プログラム」についてでした。
発表の中では苦節2年もの時間を要して実施までこぎつけたプログラム発起の経緯や、実施していくなかでプログラム自体が成長していく様子を語っていただき、「何かやろう」と病棟へ発信していったチームの熱い姿や、対象者の方とのいきいきとしたかかわりが目に浮かぶようでした。また、実施しているプログラムを振り返り、検証しながらよりよいものにしていく、というプログラム運営への真摯な姿勢も伺うことができ、「さて、自分も同じようにできているだろうか。」と自らを振り返る機会にもなりました。
私自身、開設して3年目の病院での日々は新しいものを積み重ねていく連続ではありますが、実際には悩み、立ち止まり、模索の毎日を送っています。今回の発表を聞かせていただき、「発信していくことの大切さ」を感じることができ、また、多職種で患者さんに関わることの意義について再確認をすることができました。今後の臨床場面で参考にさせていただきたいと思います。