194回 定例会報告
日時 平成30年7月7日(土) 13:30~16:30  
会場 仙台市民会館 第6会議室

発表者:大波 衛        
司 会:酒井 良隆      記 録:今宮 正彦




定例会報告
介護老人保健施設さくらの杜
佐藤 容子

 7月7日(土)、少し肌寒さを感じる仙台で194回定例会が行われました。今回の事例は、統合失調症を長く患い、身体疾患を併せ持つ高齢の女性Aさんでした。病院の現状も含め困難な状況の中、奮闘しながらも丁寧にAさんとかかわり続ける大波さんの真摯な発表に心を打たれ、少なからずわが身を反省させられると同時に勇気と希望をもらいました。超高齢社会の中、Aさんのような事例に出会う機会は、今後ますます多くなるでしょう。
 初めて当会に参加したのは、20年以上も前になります。長らく会から遠ざかってましたが、2年前にしばらく振りに参加し、その“変わりの無さ”に心地の良い懐かしさを感じました。事例から学ぶことの面白さ、大切さは変わらないのだと思います。
「希望を処方する」とは精神科医の中井久夫の言葉です。帰り道を歩きながら、この言葉が頭をよぎりました(今日来て良かった、来れてよかった)。私にとってこの会は、まさに“希望が処方される場”です。そして新人の頃の自分に再会し、初心に返り謙虚にさせてもらえる場でもあります。次回参加できる日を楽しみにしつつ、少しでも成長できていれば良いな、と思います。