第199回 定例会報告
期 日: 平成 31年 7月 6日(土) 13:30~16:30
会 場: 宮城県  仙台市シルバーセンター

発表者:鈴木 博行       
司会:酒井 良隆        記録:佐藤知生

定例会報告
東北保健医療専門学校
酒井良隆

 今回の定例会では、施設・事例共に発表の承諾が得られない状況にあり、詳細な資料などの提示は出来ないことを、会員の皆様にはご理解頂きたいと思います。
 症例はパーソナリティ障害の方でした。OTRとの出会いを通じて、安全基地を手にした症例が多くの他者との関係性に折り合いをつけていきながら、自身の生活基盤を広げていく経過を発表頂きました。
 症例自身と似たようなタイプの方とは、はじめは目の敵にしていた関係性から自分の鏡のような存在だと認識し、交流を深めていく経過や、他者との関係性を通じて自身を認めていく経過、実はOTRと事例が似ている存在であるからこそ、分かりあえる点が多く、理解が深まり、互いが居心地のいい存在になった経過が発表されました。
 発表を通して、参加者からは「多職種との連携の取り方」についての質問があり、鈴木先生からは「OTならではの視点を伝えること」、「相談から始めることで関係性を形成する」
、「職種間で考えやポイントを伝え合うこと」などが挙げられました。
 自分の臨床に活かせるよう、多くの質問が挙がる、活発な参加者同士の交流が見られた充実した定例会となりました。