平成29年度 秋の研修会報告

研修会報告
期 日: 平成29年10月7日(土)・10月8日(日)
会 場: 岩手県遠野市 たかむろ水光園
内 容  1日目 シンポジュウム 「作業療法と美」  参加者11名
     2日目 症例検討会 症例提供者 小澤晴美(六角牛病院) 参加者11名

介護老人保健施設かなやの里
佐藤知生

 今回の研修会は民話の里として有名な岩手県遠野市が会場でした。
1日目のシンポジュウムのテーマが、なんと「作業療法と美」というもの。時流や制度、そしてノウハウなどとはまったく縁のない、けれども様々な美術・芸術活動とも縁の多い作業療法にとって根本的なテーマだったと思います。参加者も講師しかいないのではと思っていたところ、7名もおりびっくり。五十嵐医師の精神医療からのお話と、その他3人の作業療法士からの話は、それぞれの視点がありながら、根本では共通している内容だったと思います。
 夜は遠野の「曲がり家」での宿泊。囲炉裏を囲んで語り部の方の悲哀や下心あふれる民話を聞き、楽しみ、午前すぎるまで真面目に精神医療と作業療法について酒を飲みながら語り合った次第です。
 2日目の症例検討会では、六角牛病院の作業療法士小澤さんから、自分をなかなか出せない、自分の希望を言い出せないようでいながら、今後美的体験を豊かに共有できそうな事例を提供していただき、充実した検討会となりました。
 是非また遠野での研究会活動の機会があればと思いながら帰路につきました。