第188回 定例会報告 
平成29年5月13日(土)13:30~16:30   
会場:山形県 山形さくら町病院

発表者:石沢 正夫
司 会:渡部 賢一 記 録:佐藤 知生


宇野 都萌
医療法人杏山会吉川記念病院

作業療法士の研修会では、身体障害領域が中心になることも多く、精神科作業療法の事例検討や事例報告は少ないように感じておりました。今回、初めてこの研究会に参加させていただき、精神科作業療法の取り組み方について改めて勉強する機会をいただき、ありがたく思います。
 施設紹介では、目的に応じたグループ分けを行なっていることや、各グループでの取り組み、病院からデイケア、地域生活に至るまでの、法人全体の働きをご説明いただきました。一度見学させていただいたこともあり、イメージしやすかったですが、法人全体の大きさにまた驚かされました。病院から地域生活へ、それぞれのライフステージに応じて、必要なサポートが提供されていると感じました。当院でも、目的に応じた小グループでの取り組みに活かしていけないかと考えている次第です。
事例検討では、資料や発表から、自分が関わっている事例をイメージしながら参加しました。記載された評価結果だけでは捉えづらい部分について、実際の活動場面での様子や関わるOT自身の思いなど、なかなか意識していない部分についても深く考察がされました。数値だけで評価できるものだけではなく「にくにくしい」人間味のある評価が欲しいというご指摘もありました。今回学んだ取り組み、個人とのかかわり方を、実際に臨床でどのように活かすか、作業療法士としての関わりだけでなく、一個人としてどのように働いていくか、日々考えながら実践していきたいと思います。