第186回 定例会報告
期 日: 平成21121日(土)13301630
会 場: 山形県 山形さくら町病院

発表者:梅津 恵美子    
司 会:渡部 賢一      記 録:佐藤 知生


定例会報告
公徳会佐藤病院
渡部由起子


稀勢の里が優勝を決め、トランプ大統領の就任式が行われ記憶に残る日。
梅津恵美子先生が、公徳会内会議報告にてステップアップし続ける気になる症例について発表されるということで、緊張しながら参加させていただきました。
 精神科デイケア通所中の症例の波乱万丈な生い立ちや障がい者雇用に結びつくまでの長い年月、作業能力が丁寧にまとめられているだけでなく、症例のおかれた状況だからこそ梅津先生は安心する場が必要と考え、受容的・指示的に関わられていました。辛い出来事続きでも陽気で人を疑わず面倒見が良く働きたいと強く願い続けた症例と、あたたかなお人柄で根気強く関わり、築きあげた信頼関係や周囲から認められていくことが、就労に挑戦する症例にとっての心のよりどころや自信になったのではないでしょうか。就労支援を行っていくことの幅広さ以上に、「デイケアに通う意味」というタイトルにこめられた症例に対する想いの深さとその意味を共有し実践することを大切にする梅津先生の信念を拝察し、常に対象者に寄り添い生活する力を高めていく関わりの奥深さを感じました。
梅津先生に敬意を表しつつ、報告とさせていただきます。