第157回定例会報告

定例会報告
社会医療法人公徳会 佐藤病院作業療法室 高橋 敬三

 今年度最後の定例会は、国見台病院にて開催されました。理事やベテランOTの皆様の中にぽつんと2年目の私…。緊張の糸を解いてくれたのは、用意された差入れのお弁当の多種類さ、また、施設見学の際に国見台病院の最上階大ホールから観た仙台市の絶景の景色でした。
 さて、この度酒井先生より発表いただいた症例は2例、どちらも精神障害に身体障害が合併している方についてであり、精神面へのアプローチと平行しながら身体リハを展開している様子を事細かにご説明いただきました。精神科OTRとして関わられている中で、展開している身体リハの内容は「本当にこれで良いのだろうか」という疑問、また、機能・能力の改善には他職種の協力が必要不可欠だが、その協力体制には病棟ごとに斑があることに加え、転棟や主治医の変更等の理由から一環した関わりを継続できないことが問題となっているとのことでした。
 現在、私も同じような症例を担当していることもあり、先生方からのアドバイス含み話の始終、とても共感しながら聴かせていただきました。経験浅いながら、今回のような症例は今後益々増加していくことと予測しています。他職種との連携の重要性はもちろんながら、精神科OTRとはいえやはり身体リハに関する知識も重要であるということを改めて再認識することができました。今後も定例会をはじめ、多数の勉強会・学会に参加し、患者の「心身」の両面に柔軟に対応していける作業療法士を目指し、努力していきたいと思います。