第155回定例会報告

定例会報告
医療法人菅野愛生会 古川緑ヶ丘病院 松橋優菜

 今回の定例会は、程好い自然の中にある、東北福祉大学せんだんホスピタルの作業療法室で開催されました。
 せんだんホスピタルでは、施設見学会も兼ねての定例会ということで、以前から一度見学してみたいと思っていたこともあり、非常に楽しみにしておりました。きれいで眺めの良い病室、初めて見る木製の壁で作られた保護室など、想像以上のもので感嘆致しました。
 症例検討会では、「外来作業療法利用の統合失調症の事例」というテーマで、高橋先生がとても丁寧な発表をして下さりました。今回の症例のAさんは、個人の能力は高いながらも自己評価が低く、家族は協力的だけれども過保護すぎる一面のある方で、地域にもなかなか繋がって行けないという、非常に考えさせられるケースでした。私自身、現在はデイケアに勤務しており外来の方への支援の難しさを感じている所でもありましたので、自分自身に置き換えながら、どのような支援をしていけるのかということを深く考える機会になりました。高橋先生の発表や、諸先生方のご意見でハッとさせられることも多々あり、大変有意義な時間を過ごすことが出来ました。どうもありがとうございました。