第151回 定例会報告

定例会報告
医療法人社団公徳会 佐藤病院 渡部賢一
 山形から高速道路を飛ばして4時間、秋本番を迎えた緑美しい盛岡市の駅西口にあります、ぴっかぴっかのいわて県民情報交流センター(アイーナ)8階の研修室で今回の定例会が開催されました。
 事前の案内では症例提供者も題目も未定であったため、今回はどんな症例なのか楽しみにしておりましたが、今宮先生がもう一度「地域サービスにつながらないAさんのその後」というタイトルで1年半前の仙台市民会館で開催された公開症例検討会のケースのその後を追って下さり、その時初参加した私にはとても興味深いものでした。前回の発表時も作業療法士がAさんを抱え込んでしまい、退院後地域資源にうまくつなげていけなかった、という内容でしたが、今宮先生が転勤となり精神科から身障系の病院に移ったにも関わらず、「N38°」というAさんを中心とした地域支援活動のグループを立ち上げ、月1回今宮先生も参加されていることをお伺いして、そのほとばしる情熱と何とかしたいという真摯な姿勢を伺うことが出来て、自分には真似できないと感じ、良い刺激を受けることができました。
 今後もこのような定例会に参加させていただき、一人の症例に時間をかけて掘り下げていくことで、自分がその立場に居たらどのような対応を取れば良いのか考察して、自分が取り組むべき作業療法の参考にさせて頂きたいと思いました。